「イタリアからの手紙」

永遠に来ないと思っていた2013年3月22日です。
 
16歳の夏、イタリアに恋をして東京外大のイタリア語学科に行くと誓って以来、本当にがむしゃらに勉強しました。後にも先にもこれ以上ないほどに勉強に打ちこんで、それでも受験に失敗したとき、私の人生はもう永遠にイタリアと交わることは無いのだと思っていました。
 
だから、今こうしてローマ行きの飛行機に乗ってイスタンブール上空でこのブログをかいていることは奇跡というか夢のようというかパラレルワールドの自分を見ているというか。
 
出国前にわざわざ時間をつくって会ってくれたあなたとあなたとあなたとあなた、遠方から連絡をくれたあなたとあなたとあなたとあなた、本当にありがとう。いただいたお手紙、読みました。長ーーーーーいメールも読みました。何回も読み返してその度に何回も化粧が崩れて(まったくもう!)、どれだけの人の支えがあって自分がいまこうしていられるのか、考えだすと底なしで怖い。
 
私がイタリア熱にかかった16歳の時からいつも近くで見守って、一緒に悲しんだり一緒に浮かれたりしてくれてありがとう。一度はイタリアを諦めた私の卑屈な想いを受け止めて、いま自分のいる場所で輝く努力をする意味を教えてくれてありがとう。高すぎる上智の休学費用にびっくりして休学費減額の署名活動で学内をそこら中一緒に走りまわってくれてありがとう。
 
いまこうして思い返せば、それこそ「全ての道がローマに通じていた」と言えるのかもしれない。感慨深いなんてありきたりの言葉だけど、これまでの人生で一番「感慨深い」を体感しているのが今なのだと思います。
 
さて、ちびちび書いているうちに、雲の隙間からちらほらとイタリアの山々が見えてきました。
何年も何年も恋い焦がれていた土地です。この地面の上で、そして限られた9ヶ月間で自分はどのように成長できるのか。「数学なんかよりイタリア語を勉強したい」とまじで泣きながら赤本を解いていたあの時の自分に恥じないように、ここでできる全てをやってきます。なんでも見て聞いて食べて学んできてやります。
 
ここイタリアには、バナナマンも日々ネタを提供してくれる半ボケの祖母もいないけど、
きっとそれとはまったく次元の違ったおもしろいことが私を待ち受けていると思います。
頻繁に更新できるか分からないけど、伝えたいことはできるだけここに書いて行くつもりです。
 
それでは、イタリア留学ブログ若気のイタリ〜も、次回からいよいよ本編スタートです!笑