私があなたにイタリア語を勧める5つの理由
今日は4月1日、32年間続いた笑っていいとも!が終わり、消費税8%が導入されました。
Twitterのタイムラインが荒れた荒れた。おそらくどちらも社会史に名を残すできごとだったでしょう。消費税8%はいいにしても、いいとも終了の現場に居合わせることができなかったのはとても残念でした。
ほんとに、どっちもエイプリールフールだったらいいのにね。
さて、4月1日といえば新学期の始まりの日でもあります。
この春から進級・進学して新しく外国語を始める人も多いと思います。
そこで、そんなあなたに私はぜひイタリア語をお勧めしたい。
イタリア語が心から好きでこの国とこの言語に本当に感謝しているから。
ぜひ学習者数を増やしてイタリアという国に将来的に還元したい。あとできれば私の帰国までに上智の外国語学部にイタリア語学科をつくってほしい。加えてイタ検の受験料も下がってほしい。いかんせん参考書も高すぎるし種類も少なすぎる。holy shit.
そういう清らかな動機から、私はこのブログを書いているのです。
それでは1つ目から紹介して行きましょう。
(1)規則的な文法
一番分かりやすい例を出せば、ラテン系特有の女性名詞と男性名詞。
90%の名詞に言えるのが、a/eで終われば女性、o/iで終われば男性ということです。
例えばパスタやピザはaだから女性。ワインはヴィーノだからoで男性。
これは人名にも同じことが言えて、マリオは男でマリアは女。
ね?簡単でしょう?
もちろん例外もありますが、それは稀なので結構。
フランス語の名詞にはこの規則がないため片っ端から力づくで暗記するしか無く、しかもドイツ語には中性詞まである。その点はスペイン語も規則的なようなので安心です。
(2)文字通りの発音
ローマ字のローマはイタリアの首都ローマのことですよ、みなさん。
書いてあるローマ字の通りに読めばいいのだから、こんな親切な言語はありません。
巻き舌が難しいとかよく聞きますが、実はそんなに大事でないみたいです。
イタリア人にも巻き舌ができないひとはいます。
それでも巻き舌にこだわるなら、「とろろ昆布」って早く言う練習すればきっとできるようになるでしょう。
そういえば最近、遊び半分でドイツ語を始めたのですが(同居人がドイツ人なので)
これがまあ・・・読みにくい。
ウムラウトとか本当まともじゃない。わたしには数字の5さえ発音できません。
そしてフランス語にはリエゾンがある。リエゾンというのは「♪おーシャンゼリゼ〜」で有名ですが、
シャンゼリゼって、ちゃんと書いたら"Champs-Élysées"だそうです。
どう考えたってこれチャンプセリセースって読みたくなりますよね。
きっと素直なイタリア人だったらそう読む!(自信)
また、中国語のようにピンインを別で覚える必要が無い。これには高校の頃とても苦労させられました。
漢字が理解できてもピンイン(発音記号)が分からないから発音できない。
発音できないから喋れない。誰かと喋れないと言語のモチベーションはどんどん下がります。
極めつけは英語。笑う。laugh。なんでこれでラフと読ませるのですか。ラウグフじゃだめですか。
英語の発音の不規則性を皮肉って、バーナード・ショーは言っています。
ghoti と書いて fish と読ませるはずだと。
なぜって?ま、
このようにイタリア語以外の悪口ならいくらでも出てくるのですが、ここから先は少し方向を変えたいと思います。
(3)ジェスチャーから推測できる
突然ですが、ほっぺに人差し指をあてて手首を回してみてください。
これがボーノボーノ。「美味しい」のジェスチャーです。どこかで見たことがあるのでは?
このようにイタリア語はジェスチャーで有名な言語でもあるのです。
左手首を右人差し指でちょんちょんとさせれば「時間だ」の意味。
時間を意味する“tempo”を知らなくても意味は推測できますよね。
イタリア語には約200のジェスチャーがあるそうなのです。
いちいち単語が分からなくても、声が聞こえなくても通じてしまう不思議な言葉です。
2004年のユベントス戦で4点を獲得したあと、敵陣に向けてトッティもこのようにやってます。
・自分たち(ローマ)はもう4点も取った
・てめえら(ユベントス)は帰っておねんねしてな
ジェスチャーすげええええ・・・てかトッティすげえええええええ・・・・・・
(4)話好きな国民性
ここで暮らしていると、一番耳に入ってくる音が車の音でも鳥のさえずりでもなく人の話し声なのです。イタリア人は本当に話好きです。加えてとてつもなくフレンドリー。
先日、スーパーのチーズ売り場でそこにいたマダムに「リゾットにあうチーズを教えてくれ」と聞いたところ、チーズの種類だけでなくリゾットの作り方のいろは(頼んでない)から、トスカーナ料理の歴史(頼んでない)、またマダムの隠し味(頼んでない)を15分ぐらいかけて懇切丁寧に教えてもらいました。
それだけでなくもっとびっくりなのが、マダム、鞄から紙とペンを取り出して彼女のフルネーム(頼んでない)・携帯番号(頼んでない)・家の番号(頼んでない)を書いて、なんと私に渡してくれたのです!
「今度美味しいリゾットを作ってあげるから、帰ったら必ず電話ちょうだい!それでうちに来なさい!すっごく景色のいい場所にあるんだから!うちには大きな○○畑があっt(ry」
(そこまで頼んでない)
イタリア人はとても話好きです。
公園でひとりでジェラートを食べていてもいつも誰かしらが話しかけてくれる。
外国語学習者にとって、こんな国民性って本当にありがたいと思います。
(5)下ネタで盛り上がれる
下ネタが万国共通なのは言うまでもありませんが、イタリア人の下ネタはまるで地中海の浜辺のよう。
明るくて風通しが良いのです。私はとっても好きです。
とにかく、外国語というのは相手の心に入り込んだもの勝ちだと思います。最悪イタリア語が分からなくてもちょっと下ネタのひとつやふたつ知っていればきっとイタリアでは人気者になれます。
私の尊敬するイタリア語通訳者、田丸公美子さん(下ネタが好きすぎて仲間からシモネッタと名付けられた強者)が、イタリア人の恋愛や下ネタあれこれについて書いています。
きっとイタリア人のことがもっと好きになるし、気軽に読めるのでおすすめです。
いかがですか?イタリア語、始めてみたくなりませんか?
これを読んでくれた人が1単語でも覚えてみようかなと思ってくれればとても嬉しいです。
上智にイタリア語学科ができてくれたらもっと嬉しいです。
(イエズス会まじでなんとかしてくれ。土下座。)
おやすみなさい。