さきほどまた部屋のドアが叩かれました。
————ドンドンドン!!
夜も10時を過ぎて私が部屋でくつろいでいたとき(アングリーバードに課金するか迷っていたとき)、突然ドアを強く叩く音が聞こえました。
「あのね!!どうしよう!!テスト!!結果が届いたみたい!!!!あとこれ!!クッキー食べない!!??」
同居人です。
こちらにしては何のこっちゃ全く分からないのですが、とりあえず彼女の話を聞くことにします。曰く、夏にイギリスで受けた英語のテストの結果がメールで届いていたらしく、緊張して結果が一人で見られないのでメールを開く時だけ私に隣にいてほしいということでした。
なんだそれ・・・・(笑)
うちの18歳、こんなに可愛いところもあるんです。笑
そして今日の記事は、前回の喧嘩の続き。
————コンコン、、、
部屋のドアを叩く音も、今日とはだいぶ違って聞こえました。
お互いのイタリア語に対する価値観の違いでマジ喧嘩をしたその日の晩のことです。
夕食後、普段なら30分以上は無駄話に花を咲かせてから「おやすみ」なのに、
この日はお互いに口も効かぬまま早々に食器を片付けて食卓をあとにしました。
明日の朝一緒に学校行きたくないなあとか、これから共同生活めちゃくちゃ気まずいなあとか、引っ越したくてたまらないけどなんの当てもないわ、とか部屋でひとりもんもんとしていると、コンコンと遠慮がちに部屋のドアを叩く音が聞こえました。
正直、この時は死ぬほどめんどくさかった。笑
そんな自分にああもうダメだ、とも思った。笑
結果、18歳の方が私よりも大人でした。
「このままにしておくのは嫌だから、お互いに気持ちよく暮らしたいから、どうしてももう少し話がしたい」と私を訪ねて来てくれたのです。彼女がどんな気持ちで私の部屋のドアを叩いたのか想像すると今でも申し訳なくて胸が苦しくなります。
大学進学を控えたこの繊細な時期に、始めてまだ2週間しかたっていない言語を強要される気持ち。
頭ごなしに「あんたはやる気がないのか」とか「なにしにイタリア来てんだ」とか罵られる気持ち。
正論を錦の御旗のごとく振りかざすあまり、彼女に対して無神経すぎました。
時折、涙を流すまいと目をこすりながら、彼女は一生懸命自分の考えを聞かせてくれました。
私はといえば「ああもうめんどくさいことになったなあ」程度にしか思っていなかったのに。
互いに全て吐き出してその全てに丁寧に耳を傾けて、そこで初めてどこか通じあえた気がします。
互いに勘違いしていたこともあったし、相手を理解しようという気持ちが欠けていたのです。
私自身も自分のイタリア語の上達が予想より遅いことを
「イタリア語を話そうとしない頑固なドイツ人」のせいにしていたし、
彼女の英語を普段から十分に理解できず聞き流していたことも、
私をより鈍感&無神経にさせていたのだと思います。
とにかく、猛省。
それより、あのとき勇気を出して訪ねて来てくれてありがとう、本当にありがとう。
仲直りできたのはあなたのおかげです。
仲直り後、
「Facebookで見たけどブログやってるんだね!Google 翻訳にかけて必ず読むからね!」と一言。
戦慄する私。笑顔の同居人。
信頼の置けるGoogle 先生の失敗を、これほどまでに強く祈ったことはありません・・・。
あーめん・・・・・